せめて自分の身体くらい自分が一番よく知っていてほしい

医療従事者として、今まで、色々な医療現場を見てきました。

日本一を誇る大学病院を経験したり、中規模病院での勤務を経験したり、街に密着した昔ながらの調剤薬局で働いたり。
様々経験を重ね、良い面もあれば、首をひねりたくなるような医療の実態にも出会いました。

どんな時も大切にしたいことは、患者さん主体で、患者さんの為になるような医療になる事。
お金の流れは関係なく、検査値やガイドライン、保険点数に縛られることなく、目の前の患者さんの最善を皆で議論できる事。

今の日本では、本来なら当たり前にそこにあるべき医療の形がなかなか見受けられないのも、現実です。
それが現実だから
皆がそうだから
それが全てじゃないからいいじゃない

医療従事者は患者さんを救うという本来の目的から離れた所で、色々と思案すべき事柄が多いように感じます。

では、どんな事がその方にとってベストな解かと言われると、それがなかなか、簡単な答えが出せないのが現状です。

数値に捉われないその人なりの答えは、きっと人それぞれ。
住む場所も、環境も、年齢も、家族構成も、十人十色だからこそ、同じ答えは二つとして無いと思っています。

では、本来皆が違うはずのその答えを医師の手に委ねてしまってもいいのかどうか。

私が近頃思う事、それは、

せめて自分の身体くらい自分が一番よく知っていてほしい

と言う事。

言葉にするのは簡単だけど、答えを出すのはとても難しい事だとも理解しています。
人の身体はブラックボックスで、わからないことだらけ。
ましてや、医療技術の発達した現代においては、治療の選択肢も多岐に渡ります。
もちろん、現代に享受できる西洋医学を真っ向から否定したいわけではありません。
現役の医療従事者でもある私は、多くの方に必要な治療が行き渡る事を切に願っています。

では治療に関して、何を選択するかの判断基準は?と問われると、
それは、自分の心の声に耳を澄ます事が大切なのではないかなと思っています。

死に方を考える事は生き方を考える事。

医療技術の進んだ日本において、寿命が延びている事は確かですが、どんな人でも明日命を落としてしまう可能性はゼロではありません。

だからこそ、いつも後悔しない生き方を選択できる人が増えて欲しいなと思っています。

後悔しない生き方とは?

これはもう、自分にしか答えの出せない問いだと思っています。

本当はどうしたい?
どんな風に在れば幸せ?
どんな風に生きたいの?

一つの基準は、主体性をもって生きるという事。
誰かの言った答えの通りに生きた時、思い通りにならなかったら、きっと誰かを責めてしまうでしょう。
何かに悩んだとき、自分の出した答えなら、上手くいかなくとも、誰を責める事なく受け入れる事が出来ると思います。
受動的に生きるか、能動的に生きるか。
結果的に出した結論が同じでも、かかるストレスの量は変わってくると思っています。

だからこそ、日々、自分の内側の声に耳を傾ける事は大切だなと感じているのです。

自分の内側の声に耳を傾ける

でもどうやって、自分の内側の声に耳を傾けるの?
マインドフルネス、ヨガ、占い…
様々ツールはありますが、私はそんな時こそ薬膳の教えが力になってくれると信じています。

日常から、自分の身体や心の声に耳を傾けて、それに必要な物を食べて身体を整えていく。
使いこなせるようになれば、きっと、自分の身体への理解にも繋がりますし、心の声も拾えるようになってきます。

今後益々複雑化する医療において、自分の身体は自分が一番知っていて、責任を持つ事が出来る。
そんな人が増えてくれたら嬉しいなと思っています。
是非一度、家庭でも薬膳を実践してみてください。

誰よりも、自分の身体の事を一番わかってあげられる自分に変わっていきますよ。
そんな変化があったなら、是非私にも、そのお声を聴かせてくださいね☆

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