これは、先日行われたオンライン講座 ままのてつなご における お薬Q&A にて、私が質問者様からのご質問にお答えした時の例え話。
皆さんはマヨネーズが1日だけ常温で外に出ていたら捨てますか？
私は捨てませんが、人によって答えはバラバラ、状況によって答えも変わってくるかもしれないですね。流石に真夏の暑い中だと私も躊躇する・・・
そう、大切ねことは「答えはいつだってケースバイケース」だという事。
で、冒頭の答えはどんな質問に対してかというと、小さなお子様のシロップ剤を常温で1日置いた時のその後について。飲んでも安心なんでしょうか、それとも・・・
その前の方からも似た質問があり、私は「シロップ剤は糖度が高いので、実際は腐敗しずらいようにできています」ともお伝えしていました。そんな中の質問でした。
やはりね、薬となると管理は厳密。自分の体ではないし、小さな子供だからより安全安心でないと心配になりますよね。
これ、テキストベースのQ＆Aなら、私も絶対翌日OKとは書きません。あくまでも冷蔵保管を前提として、使用期限を守り・・・これが通常バージョンの答えです。
でも、これが、フェイスtoフェイスの会話だったからお相手の反応をみて、前後の会話の流れをみて、使ってもいいんじゃないでしょうかとなりました。
この違いってとても大切だと思っています。
今は、わからないことがあれば何だってgoogle先生が教えてくれるし、それが正しい知識と思ってしまいます。
だけど私たちは、AIのように何事もそれ通りには動けない。忘れることもあれば、間違えてしまうこともある。
今日のQ&Aの会では、「基本的にはAだけど、この場合にはBだと思います。」そんな会話が多くありました。
体のこと、薬のこと、病気のことって、わからないことだらけです。
だから母親なら誰だって迷います。何なら子供のことだけでなく、自分のことすらブラックボックスです。
薬を飲んでくれなくて困っているお母様に一通りの上手な飲ませ方を解説した後に、
「お子様も話せば理解できるご年齢なので、一度薬剤師さんよりお薬の大切さを説明してもらったら本人の気持ちも変わるのではないでしょうか？」
そんなふうに話したら、お母様のお顔がパッと明るくなりました。「薬剤師さんにお願いしてみます。」
笑顔でそう言ってくださいました。
わからないこと、迷ったこと、携帯が解決してくれる場合も多いけど、やっぱり信頼できる人が近くにいる。そんな安心感って、大切ですよね。
講座を終え、スタッフとの振り返りミーティングで、今日は本当に良い会だったね！との感想をいただきました。また次回、開催が叶うことを願います。
もし何か、困ったことがあったら、相談できる人がいる。安心して暮らせる社会になるように、今日も私は精進します。
