養生コラム⑮~体質別解説・陰虚~

最近何だか、肌がカサカサする。便秘がち。夜は寝汗で目が覚める。
そんなあなたは陰虚体質の可能性大です。

体質別養生シリーズ第4回目は、陰虚体質について。

陰虚とは

陰虚とは、気、血、水のうち、水の量が不足して、身体が乾燥している状態。

子供のうちは体内水分量も多く、お肌もピチピチしていますが、年齢を重ねるにつれ、水分量も減っていってしまいます。例えて言うなら、もぎたての果実がジューシーなのに対して、そのまま放置すると、水分が抜けてシワシワな果実になってしまいますよね。人でも同じような事が起こっています。
でもこれは、ある程度自然の摂理なので、仕方のない話。

陰虚と更年期

特に更年期以降の年齢では十分な体内水分量が作りづらくなってしまうので、上記のような、肌の乾燥、便秘、寝汗などの割合が増えてきてしまいます。つまり、女性なら誰しもが迎える更年期は、実は陰虚が原因で様々な症状に発展している事も多いのです。

逆に、陰虚を予防するような暮らしを心がける事により、更年期症状を軽く済ませる事も出来るのです。

陰虚と生活習慣

以前、私がカウンセリングをした女性の中で、まだ更年期には程遠い年齢の若い方でも陰虚の症状の方が多くみられました。

生活習慣を聴き取りしていくと、1日の水分摂取量が500㎖など、極端に少ない方が多かったです。その様な方には出来れば1日1.5ℓ程度の水分摂取を心がけて頂きます。
それだけで、お悩みだった肌の乾燥、便秘、寝汗の症状が改善されていきました。

お子さんでも極端に手足が火照って眠れない、便秘がち、ほっぺたが火照っているなどの場合は、陰虚体質、つまり水分不足が隠れている可能性もあります。
是非、お腹が冷えない程度の水分摂取を心がけて過ごしてください。

ピチピチか、シワシワか。実は年齢だけでなく、日々の心掛けにも左右されているのですね。是非参考にしていただき、少しでも若々しく健康でお過ごしください。

陰虚にお勧めの食材

山芋、きのこ、卵、乳製品、豚肉、あんず、いちじく、梅、桃、なし、りんごなどのフルーツなど。

陰虚体質チェック

以下の項目が、当てはまる症状が多い方は陰虚体質かもしれません
肌の乾燥、便秘がち、尿量が少ない、手足の先や顔がほてりやすい、寝汗がある、目・口・膣など粘膜が乾燥している

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