「色白だね」そんな風に言われる事が誉め言葉だった時代はもうすぐ終わりが来るかもしれません。
痩せていて、色白で、少し動くと疲れやすい。そんなあなたは、血虚の状態かもしれません。
見た目が命
見た目が全てではない!なんて事もよく言われますが、東洋医学では見た目が命。色々な病状を見た目で判断する事も多いのです。
そんな中、見た目にわかりやすい人が血虚の症状をお持ちの方です。
血虚とは、気血水の「血」が不足した状態。
血は栄養を体の隅々まで運んでくれる働きを持っているので、それが不足すると、身体が栄養失調に陥ります。
栄養は大切な部分から消費されるので、爪や髪の毛など後回しにしても大丈夫な部分は血が不足した時にもろくなってきます。
爪に縦線が多く入る方は要注意。血虚の症状が進んでいる可能性が潜んでいます。
また、顔や肌の色は流れる血の量に影響をしています。もちろん元々のお肌の色や体質もありますが、透き通るほどの白さには血虚が隠れている可能性が大です。
また、女性は毎月やってくる生理により、多くの血を消耗します。血液検査で貧血と診断されていなくとも、女性は毎月血虚になるとも表現されます。
したがって、特に女性の皆さんは、普段から血を増やす食材を多めに摂る事をお勧めします。
血虚にお勧めの食材
黒ゴマ、黒豆、ひじき、ほうれん草、人参、ナッツ、プルーン、牡蠣、赤味の肉や魚、骨付きの鳥のスープ
おやつを見直したり、お肉やお魚を多めに食べるように意識したり、骨付きのスープで滋養を付けたり、色々と日常で意識してみて下さい。
血をつくりだす胃腸の働き
もう一つ、意識していただきたいのが、胃腸の働きです。どんなにいい食材をたくさん食べるように意識しても、それを吸収する胃腸の働きが衰えてしまっていては血虚は改善されません。
軟便傾向や胃下垂の方は上手に食べた物が栄養に変えられていないサインです。
朝一番の白湯を飲むことで、まずは胃腸の働きを整えるようにしてください。
血はエイジングの要
更に問題となるのが、更年期以降の女性。
女性ホルモンは別名「潤いホルモン」と表現される位、身体にとって、血や水を増やす事に寄与しています。
更年期を過ぎると、この働きが落ちてくる事によって、身体の中にプールされるはずの血や水の量が減りやすいという特徴も持っています。
更に、子宮は「血の道」と表現されるほど、血と関わりの深い臓器。
よって、栄養豊富で、綺麗な血がたくさん流れているかどうかは、女性にとって、更年期の迎え方、エイジングに関して大きく関係することがお分かりいただけるのではないでしょうか。
何歳になっても、女性も男性も、血は身体を作る大切な栄養です。
是非沢山作って、いつまでも健康でいてくださいね。
血虚体質チェック
貧血、抜け毛や白髪、爪が割れやすい、不眠、夢をよく見る、乾燥肌、疲れやすい、立ち眩み