薬膳とは

7年前に同じ子育てサークルでご一緒した友人
環境が違う中、なかなか会う事が出来なかったけど偶然にも今日、私がオーナーを務めるカフェに来店してくれてばったり再会となりました。

友人がお茶を楽しむ時間、図々しくも同席した私。
改めて薬膳について聞かれたので答えてみました。

今日は私が話したこと、私が薬膳を通じてお伝えしたい事をまとめます。

同世代の子育て中の友人、食に関してはおそらくアンテナが高いであろうと思います。
例えば添加物とか農薬とか色々口にしたくない物もあるよねと。

そして、この松本で薬膳料理が食べられる所ってないよね。って。
そう、薬膳料理って、皆さんが思っているのとはきっと違うんです。

薬膳とは?

理論に沿ったお料理を全て薬膳料理と呼びますので、簡単にいうと、一言でこれが薬膳料理です!っていう括りはありません。

その日の、その人の体調に合わせた料理は全て薬膳料理。
だから家庭で普通に食べるメニューでいいんです。

例えばキュウリの丸かじりでもちょっと浮腫んでて水分を身体の外に出したいんだよねって理由があればそれは薬膳です。逆にいうと、レストランで食べるそれは、一見薬膳料理っぽく見えても食べる人の体調に合わせていなければそれは薬膳料理とは呼べないんです。

それでも私はイタリアンレストランとコラボしてランチ会を開催しています。
これは季節の薬膳という括りです。

自然界と人は同じ生き物として、環境にとても影響を受けています。
だからその土地のその季節がだいたいこんな季節で、人もきっとこんな影響を受けるでしょうと推測できるのです。
そして、それに沿ったメニューを作るのが季節の薬膳。

この場合一人一人に合わせたメニューでなくてもいいのですが、基本的に薬膳はオーダーメード。
だからレストランとなるとメニュー作りがなかなか難しい。

身体によさそうなものが並ぶ事が薬膳じゃないし、漢方薬を使った料理が薬膳じゃないし、はたまた病気を治したりする料理が薬膳って訳でもない。

何(What)を食べるかよりも何(Why)で食べるのか。
食材の前に大切な事

それは

今日の自分の体調は?

それを中医学という学問で測って、それに合った食事を摂る事。
実はこれが薬膳です。

自分を大切にできる人

私は
自分の身体を自分で大切にできる人
自分の身体を自分で測ることの出来る人
それを人に対しても使える人

そんな人が増えたらいいなと思い活動しています。

その為のものさし、私がお伝えしている薬膳コースは半年間もみっちり
勉強するとても時間のかかるコースです。

でもこの半年が学んだ方の一生の宝物になると信じています。

だって、食事と健康は命が尽きるその日まで全員に共通する話題ですからね。
加えて自分を測るものさしを得る事が食事以外の全ての生き方にとっても大切になるのです。
中医学は心と身体の繋がりをとてもとても大切に捉えます。
また、不調もある一点の問題ではなく、持てる身体の部分
全てに繋がりを見出し、身体全体を一つのチームとして捉えます。

今の私の身体と心の調子は?

それをお食事に繋げるという行為は一日に何度も訪れる事。
飲み物の選択も含めたら1日に5,6回、今の自分に合う物は?と問いかけます。
こんなことを日々続けているので、私も今では自分の事をすっかり内観オタクと呼んでいます。

それでもこの内観が自分を知るトレーニングになり、隠されていた自分の心の
声を拾うトレーニングに繋がっていくのです。

薬膳を習った頃はまだまだ知識の一つでしかなかったのですが、次第にこの内観に慣れていくにつれ、だんだんと心の声、自分の在り方、生き方がより自分らしく変化していきました。

もっとあなたらしく

そして、薬膳を通じて一番お伝えしたい事

それは

貴方が、今よりもっと貴方らしく生きれるという事

私もまだまだ道半ばですが、まずは私が私らしく生きる事でより多くの方に伝えていけるように精進しております。今よりもっと自分らしく生きたい方がいたら、その方法の一つに薬膳を学んでほしい!!

より多くの方に届くといいなって思っています。

(写真はカフェとは関係ない、いつかのランチの写真です。)

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