時には真面目に

今年のテーマは「もう頑張らない」でしたが、先日は貴重な機会の講話を担当させていただきいつもよりも頑張ってしまいました。

今までは、一般の方を対象に延べ1000人近くの前で講座を担当させていただきましたが、今回は全国規模の学会からお声がけいただき、セミナーの講話を担当させていただきました。
医師をはじめとする医療従事者の集まる学会です。
その名も、日本抗加齢医学会!
名前からして既に破壊力抜群です。

大学の中の広い講堂、登壇者も錚々たる顔ぶれ。
あれ?何で私、こんな所にいるんだっけ?と何度も湧き出る疑問を抑えつつの当日。

西洋医学が専門の先生方に、曖昧さを十分にはらむ中医学をお伝えするのは本当にプレッシャーでございまして、何をどのように伝えたら、先生方に理解してもらえるのか、楽しんでいただけるのか、その先にいる患者さまの笑顔に繋がるのか。

そんなことを思いながら資料を作成し、発表をいたしました。

少々かしこまった場でしたので、私もド緊張。
変な汗はかくし、声は震えるし。
会場の皆様に目をやる余裕もありませんでした。
こんな状態で45分間話し続けるという、拷問のような時間、始まったからには早く終われーと心の中の叫びも虚しくナゼこんなにもたくさんの資料を作ってしまったのだろうと、話しながら後悔の念まで押し寄せておりました。


少し余裕が生まれた中盤以降、多くの方が、メモをとってくださる姿が目に映り、終わった後も「わかりやすかったよ」「面白かったよ」「ためになりました。」など多くの感想をいただき、心の底からホッとしました。

たまには頑張る事もまだまだ大切だね、なんて思った次第です。

懇親会では、たくさん話せた方とそうでない方といらっしゃいましたが、後でDMをくださる方もいて、ご縁が繋がり、本当に嬉しかったです。

終わってみれば楽しかったの一言に尽きます。

この1ヶ月、大役に少々ナーバスになりながら過ごしましたが、お引き受けできて本当に良かったと安堵しております。

ドラマ「19番目のカルテ」に象徴されるように、総合診療科が注目を集める昨今。
これからは細分化された医療のみならず、西洋と東洋の融合した世界観が大切になると思っています。
そんな世界に少しでも寄与できたら幸せで、さらに多くの患者さまの笑顔に繋がると思うと、もう少し頑張ってみようと思う次第なのでした。

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