養生コラム22 〜梅雨に気を付ける過ごし方〜

目まぐるしく始まった春の新生活。ひと段落したと思ったらGWのお休みとジェットコースターのように変化する気候。加えてこれから徐々にジメジメとした梅雨に突入します。雨の日は外に出られない事も多く、気持ちも塞ぎがちに。

皆様の体調は季節の変化に順応しているでしょうか?

お天気がすぐれない時に訪れる不調。頭痛やだるさ、めまいなどを感じている人はいらっしゃいませんか?
特に梅雨時にこれらの不調が強く現れる人は要注意。
体に水分が溜まりやすい体質かもしれません。

季節と共に変化する体

東洋医学の教えでは、私たちの体は季節の変化にとても大きく左右されます。
近年は一年中快適な暮らしが手に入り、季節の変化をあまり意識せずとも暮らせてしまいますが、昔はその季節に応じて暮らし方を変えていました。

特に梅雨時はお天気の変化も大きく、気圧の変化と共に、私たちの体内の水分も膨張します。すると普段から浮腫みやすい体質の方は余計に不調を感じ易くなります。
また、徐々に暑い日が増え、冷たい飲み物を沢山飲むという人がいるかと思いますが、内臓の冷えは代謝機能を低下させる要因に。更にむくみが加速するという悪循環をもたらします。

したがって梅雨時は、上手に体内の水分調整をすることが大切になってきます。

おすすめの食材

具体的には水の排出を促す食材を多めに摂ること。
おすすめの食材としては黒豆、小豆などのお豆、もやし、春雨など緑豆により作られる食材、とうもろこし、はと麦、きゅうりやスイカなど瓜科の食物。
食べ物としても摂ることも大切ですが、手軽にお茶として取り入れるのもおすすめです。

梅雨におすすめの飲み物

梅雨時におすすめの飲み物としては、黒豆茶、あずき茶、はと麦茶、とうもろこしのヒゲ茶です。
これらは全て体内に溜まりがちな水分の排出を促してくれる優秀な飲み物。味の好みを試しつつ、日常に上手に取り入れてみてください。

梅雨の養生

養生とは、不調が現れる前に体をいたわる生活の仕方のこと。
梅雨は湿気と共に私たちの体も水が溜まりやすい。これに備えて、不調を感じる前に前倒しで対策をしてみて下さい。

東洋医学では気分の停滞も代謝に影響すると考えられていますので、この時期に気持ちが塞ぎがちになる事も水の排出を遅らせる一つの要因となります。何度かお伝えしている香りの食材(紫蘇などの香味野菜、セロリ、ハーブなど)や柑橘系の食材、アロマスプレーなどを暮らしに上手に取り入れることで、対策ができます。

また、雨で外に出られないことで、体を動かす機会が減り、それにより代謝も低下しますので、たまの晴れ間には積極的に体を動かすことをおすすめします。

少しの変化で暮らしが快適に

これらを少し意識して生活することで、毎年梅雨時に頭痛やめまいがあった、なんとなく体が重だるくやる気が出なかったという人が、今年はすっかり良くなったというお話をよく耳にします。

なんとなく不調は当たり前、頭痛は痛み止めで何とかするものと思っている人は要注意。
少しの養生で、今まで当たり前と思っていた不調が取り除けますので、ぜひ暮らしに取り入れてみてください。

ほんの少しの変化で快適な日常が取り戻せます。
ぜひ一度体感してみて下さい。

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