養生コラム⑦~冷え性~

冷えとストレスは万病の元

皆さんも一度は耳にしたことがきっとあるこの言葉。
でも、なぜって説明できる方は少ないかもしれませんね。今日はそのうちの一つ、冷え性に焦点を当ててお
伝えいたします。

まず、冷えが万病の元である理由から。
東洋医学において、血流や水分の巡りの良さは健康には欠かせない考え方。だって、血は栄養を、水分は老廃物を運んでくれている役目を持っています。
それが冷えによって、巡らないと…栄養が足りなくなったり、余分な物が溜まったり、詰まったり。これが原
因となり様々病気を引き起こします。

それでは冷えないためにはどうするか。
ポイントは帽子、スクワット、白湯
今日はこの3点に焦点を当ててお話しします。

先手必勝、温めるよりも大切な事

一番大切な事は、寒さを体に入れないこと。
実は皆さんが一番陥りがちなミスは、冷えてから温めようとすること。先手必勝の東洋医学において、冷えた後に温めても、時すでに遅し。寒さが入る前と後では温めに使う労力が数倍違うのです。だから大切な事は「思ったよりも防寒する!」です。具体的にはいつもより多めにインナーを着ておくこと。上半身だけでなくお中や足も。
そしてこれから一番伝えたいのは、冬は絶対、帽子をかぶる事。手足や全身をくまなく隠しても頭や耳が露出していたら、そこから身体の熱は奪われます。
今年の冬は耳当てや帽子を欠かさず使ってください。特にお天気による不調や頭痛、めまい、肩こりのある方は意識していただくと体調が良くなるかと思います。

次に話すのは冷えない身体づくり。
適切な体温は適度な筋肉と脂肪から作られます。身体の中でも太ももの筋肉は大きいので熱産生の力も大きい。普段から冷えを感じる方は是非スクワットで太ももの筋力アップを試してみてください。

最後は胃腸を温めること。寒い時、ホッカイロなど外側から温める事を意識する方は多いですが、実は内側から温める事も大切。そこで、朝一番の白湯をお勧めします。内臓を温めて老廃物を流し、内側から体を元気にしてくれます。冬はサラダや生ものを控えるお食事も大切です。

何はともあれ、先手必勝の東洋医学、是非今から冷えを入れない身体づくりに関心を持っていただきたい
です。

薬膳ではスパイスなどを使う事で身体をぽかぽかと温かくすることをお勧めします。
チャイは身体を温める食材の紅茶やスパイスが入っていますので、是非取り入れてくださいね。
紅茶にシナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイス、生姜パウダーを加えて煮だしたら、牛乳、砂糖を加えてください。牛乳が苦手な方は豆乳やストレートに飲むスパイス紅茶でも美味しく飲めますよ!
手軽に楽しめるティーパックも売っています。是非お試しください☆

※このコラムは松本地域で発行されるMGプレス2022.10.19の寄稿原稿を元に記載しています

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