年齢の割に白髪が多い、トイレが近くなったと感じる方もいるのではないでしょうか。
人の生老病死に一番といってよい程かかわりを持つある臓器についてお話しします。
テーマは「腎」
腎とは?
皆さんは腎と聞くとどんなことを思い浮かべるでしょうか?
だいたいの方が、「尿をつくる場所」とのイメージが強いかと思います。
でも、中医学で腎とは生命力の源、成長、発育、老化に関係する場所なんです。
つまり、腎をいたわる事はアンチエイジングにも繋がります。
逆に腎が冷えたり、衰えたりすると、発育不良、不妊、老化…なんてキーワードも。
是非とも腎を大切にする方法を学んで、日々を元気に過ごしてくださいね。
冷えは万病の元
まず、腎に一番よくない事、それは下半身の冷え。
朝起きて、外から帰ってきて、職場で、足元が冷えている事ってよくありますよね。
体が冷えていると気づいたら、そのままにせず、出来るだけ温める事を大切に。毎日の入浴ができない方は帰宅後の足湯なども習慣にしてください。アロマオイルを垂らすとリラックス効果が高まります。
出先でこれらが出来ない時は腰回りを握りこぶしで、さする事も有効です。
お勧め食材
腎をいたわる食材としては山芋、海老、黒豆、黒ゴマ、海藻、くるみなど。
冬は特にこれらの食材を多めに摂って、内側から体をいたわるようにしてください。これらを多く食べる事でアンチエイジングにも繋がります。
黒豆茶を飲んだり、小エビと黒ゴマ、海藻のふりかけをつくったり、是非習慣化して日々取り入れてもらう事をお勧めします。
腎に実証なし
バランスを重視する東洋医学において、何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し、やりすぎはよくないとされていますが、実は一つだけ例外があります。それは腎をいたわり、腎にいい食材を摂る事。
腎は生命力の源なので、それだけ日々大切にすることが望まれます。
いつまでも元気に過ごせるように、是非腰から下を冷やさないように、工夫してお過ごしくださいね。
腎は耳、骨、脳、ホルモンバランスにも関係すると言われていますので、腎の養生をおろそかにしてしまうと…
難聴、骨粗鬆症、物忘れ、更年期症状、尿漏れなど老化現象に繋がってしまいます。
特に下半身を冷やさないように日々工夫をしてくださいね!
※このコラムは松本地域で発行されるMGプレス2022.11.16の寄稿原稿を元に記載しています