これから薬膳を習っていきたいという方と、お話ししていました。
その方は、発達障害を持つお子様を抱え、社会において、ご苦労も多いというお話をしていました。
そこでもまた、東洋思想はみんな違って、みんな良い。という自然の摂理を教えてくれます。
少し荒い表現になりますが、人間視点の善悪という概念を挟まないのが、東洋思想の凄いところ。
そうなると、発達の違いは障害ではなく、個性という捉え方に変化します。
そして、変わるべきは皆と違う個性を持つお子様ではなく、善悪、優劣で判断する社会のシステムの方ですよね。なんて事をお伝えしていました。
東洋医学を勉強して、毎日当たり前に繰り返す、食べるという行為から、自分を取り巻く環境を改めて見直してみると、このように、色々な考え方がどんどん変わっていくというパラダイムシフトが起こります。
そんな時、その方が、嬉しい一言を伝えてくださいました。
「中垣さんをロールモデルとして、薬膳を学びながら、母としての姿も勉強したいのです」
恐縮さと共に、とても嬉しく、有難い気持ちが沸き起こりました。
内側に潜むパワーを思い出す時
でも、私が次に発した言葉は、私の心の底から湧いてきたこんな言葉でした。
「是非、あなたがロールモデルとなって、周りの人を明るく照らしてください」
「人は皆、大変な事を抱えています。でもそれを克服し、その方法を誰かにお伝えして、誰かのお役に立つ事で、あなたという人生に本当の輝きが出来て、どんなに辛い過去があっても、生きていてよかったと思えると思うんです。」
こんな風に考えられるようになったのは私の中に陰陽の考え方が身についているから。
陰陽は東洋思想の一番基礎になる部分です。机上の勉強だけだと、なかなか身につかない「ものさし」ですが、薬膳という行為を通じて、こんな風に社会への眼差しまでも変わってくるのです。
だから、私がたくさんの人に薬膳を伝える事で、世の中にロールモデルが増えて、周りの方がどんどん幸せになる。そんな社会に出来ると思っています。
人は皆、自分の内側に大いなるパワーを持っています。それは習得するのではなく、単に思い出す事。
私もまだまだ道半ばですが、そんな私も含めて、多くの方がパワーを発揮する事で、社会はもっともっと輝きを増すのだと思っています。
明るい社会を目指して、今日も一歩一歩、歩んでいきます。
