映画「陰陽師 0」を観て

山崎賢人さん主演、陰陽師0を観てきました。
ファンタジー色の強そうな内容に、実はあまり期待をせずに臨んで観たら、良い意味で期待を裏切られ、本当に面白い内容でしたので、こちらに記載しておきます。

映画の中では、私が中医学や陰陽の概念を学びながら、生きていく上でとても大切だと思う内容が、テーマとして色々と散りばめられておりました。
事実と真実、現実と意識、憎しみと欲、思いと愛など、授業でも話題にすることが度々ある内容。
それらは眼に見える世界だけでは語れない、多角的な角度で物事を捉えた時に出てくるテーマの数々でもあります。
色々と話したいことは山ほどあるのですが、ネタバレにもなってしまうので、抜粋して一つのテーマについて記しておきます。
映画を見た方は、ぜひ感想を語り合いましょうね。

事実と真実

私たちは自分の経験している世界だけが全てと捉えがちですが、もちろん自分と同じ世界を体験している人は他に誰もいませんし、同じ場にいて、同じ事実を眼にしても、それに対してどの様に感じるかは人それぞれ違います。

この価値観のズレを無視して、私たちは、自分の目の前で起こった事実に対して、「自分の信念を乗せた真実」を「事実」と錯覚し、あたかも皆が同じ価値観であると思い込みます。


集団で行動する時には、同じ観念で、同じ価値観を持って前に進む事は大切です。
けれど、これは同時に、個人の意見や考えを押し殺しながら集団に迎合する行為とも言える側面を持っています。

これからの時代、今までよりも、より大きな声で、個人の意見や考えを提示することが大切になってきました。
何より、それによって、自分らしさを再確認できる良い機会が訪れると思っています。

私らしさと薬膳

私らしさって一体どれ?
そんな風に思う時、陰陽五行の知恵を日常に活かした薬膳があると、とても力強く寄り添ってくれるツールになると思います。
常に自分と対話し、外的な情報よりも、自分から発せられるサインや想いを大切にするのが薬膳です。
慣れてくると、程々を知りながらも自分らしさ溢れる暮らし方、生き方に変化していきます。

私が伝えたいのは「自分らしく生きること」

薬膳をなぜ伝えたいのか。

健康的な人を増やして、医療や生きることの根底を見直したい
情報に溢れた毎日から自分に合った健康の見方を取り戻したい
ただ食べるだけじゃなく、自分や家族の体をいたわりたい

これらの考え方があるのはもちろんですが、本当は

「自分らしく生きる人を増やしたい!!!」のです。

自分らしさは私が決めることでも、ネットの情報が決めることでも、神様が決めることでもありません。
自分らしさの指標を、人や外的な価値基準に合わせてしまう人、多いですよね。

私は、暮らしに薬膳を取り入れることで、誰かに明け渡していた自分らしさを、自分の物に取り戻す事ができました。この素晴らしいお知恵をもっと知ってもらいたいと思って、その一端を人にお伝えする仕事に転向しました。
このお知恵を使う事で、自分らしく活き活きと暮らしてくれる方が益々増えてくれたら嬉しいです。

薬膳に少しでも興味を持ってくださった方、映画を観た方は、ぜひ感想やメッセージをくださいね。

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