養生コラム⑤~秋の養生~

今回のテーマは秋。
あれ?まだまだ暑い日も続くし秋って先じゃない?と思った方も多いかと思います。

中医学では季節の特徴を先に捉える事で病気になってからではなく、病気になる前に養生することが大切になっ
てきます。
という事で、今回は秋に心がけて頂きたい暮らし方をお話しします。

秋の訪れ

暦の上では夏至は6月21日、季節としては気温はそこから上がっていきますが、実は夏至を境に徐々に日
が短くなり、冬に向けてエネルギーを蓄える生活をしていかなければなりません。

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、お盆を過ぎると夜は急に気温が下がり、過ごしやすい風を感じる
のではないかと思います。

つまり、暑いからと言って、素足で過ごしたり冷えた物をたくさん食べたり、お肌をいつまでも露出して夜風
に当たったりしていると、冬場の身体の冷えに影響を与えます。

加えて秋は空気が乾燥して呼吸器に影響が出やすい時期。
冷たい空気を身体に取り込んでしまうと鼻かぜや咳の原因になるので、注意が必要です。

こまめな水分補給を心がけ、喉の乾燥を防ぐこと、又、冷たい空気で身体が冷えないように工夫をしてくだ
さいね。

更に乾燥に関係する事柄としてはお肌と便秘について。
夏にたくさん汗をかくことで毛穴が十分に開いていた状態から、気温の低下と共に毛穴も徐々に閉じていきます。
加えて、空気も乾燥してお肌の痒みや肌トラブルを起こしやすいのが秋の特徴です。この頃から少しずつお肌の
保湿を心がけて生活をしてくださいね。

便秘についてもキーワードは乾燥。
夏は暑いので注意しなくとも沢山水分を飲みますが、少し過ごしやすい気候の季節になると、水分摂取量が落ちてきます。
それでも日中はまだまだ汗ばむ日が続く。これがお腹の水分量の低下を招き、便秘を引きおこします。
秋はお腹が冷えない程度に小まめな水分補給を心がけてください。

お勧め食材


乾燥を防ぐおすすめの食材としては梨、柿、桃などのフルーツです。
適度な水分が身体に潤いを与えてくれます。

加えて、白ごまや豆腐、大根などの白い食材。
こちらは喉の渇きを潤すことにより、風邪の予防に役立ちます。

☆秋に食べて頂きたいおススメのレシピ☆
大根のナムル
作り方は超簡単!
レンジでチンした大根にごま油、塩、醤油、すりゴマを加えて和える

※このコラムは松本地域で発行されるMGプレス2022.8.10の寄稿原稿を元に記載しています

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