養生コラム⑥~深呼吸の勧め~

皆さんは深呼吸していますか?

少しずつ過ごしやすい陽気となり、季節の移り変わりを感じる今日この頃かと思います。
中医学では人は自然の影響を多分に受けると考えられますので、季節の変化も大きく身体に影響を及ぼすと捉えます。
そんな観点で秋を見ると、秋は肺に影響を及ぼす季節、肺を大切に過ごしましょうと言われます。

理由は、冷たく乾燥した空気が身体に侵入することで、呼吸器の病気、鼻かぜや咳をもたらすといわれているからです。
そこで今日は肺の機能を高める深呼吸のすすめをお伝えしたいと思います。

深呼吸は何にいい?

人は頑張ったり、怒ったりすることで神経が高ぶり、血圧を上げ呼吸も浅くなります。浅い呼吸は肺の働きを低下させるので、身体全体のエネルギーも不足し、風邪もひきやすくなります。

更に中医学では生きる為のエネルギーは食べ物だけでなく深い呼吸も大切だと考えられています。深い呼吸とはお腹の中(丹田、腎)まで届かせるための呼吸。

高ぶった神経は自分でコントロールするのは難しいですが、呼吸をゆったりさせることで神経をコントロールする事が可能となります。

具体的な呼吸の目安としては吐く:吸う=2:1

吐くことを長くすることで気持ちも落ち着き、血流もゆったり流れます。更に、更年期症状の改善にもつながるというお得感も得られます。

頑張って、深呼吸をしなきゃ!と意識しなくても、一日のいつでも気づいた時に取り入れる、それだけで大丈夫です。呼吸法ばかりに目を向けるのではなく、ゆったりとした動作を心がけるだけでも深い呼吸が得られます。ゆったりとした動作の時、呼吸だけを早くするのって難しい。つまり動作と呼吸は連動しているんですね。

慌てず、急がず

慌てんぼうの方は呼吸が浅くストレスも溜まりがち。
お子様がいるご家庭はいつも慌ただしいかと思いますが、ママが時間に余裕を持って動く。
そんな事が意外にも、健康と結びつくんですね。

まとめると
お腹の中から8秒吐いて、4秒吸う。 
慌てず急がずゆったり動く。

小さな事を心がけてお過ごしください。

今日はお子様でも深い呼吸を得られる絵本をご紹介します。
読むだけで深呼吸が出来るように工夫された絵本です。
是非親子でご一読くださいね。

※このコラムは松本地域で発行されるMGプレス2022.9.14の寄稿原稿を元に記載しています

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